【書評】百年の孤独 ガブリエル ガルシア=マルケス

 ずっと読もうと思っていたが読まずにいた本。自分の勝手な予想としては一人の男の一生(100年)を書いた本だと思っていたが、実際は全然違った内容だった。そして最初に言っておくと全く楽しめず、読むのが苦痛だった。

以下おもしろくないと思った点

- 似たような名前が多すぎて覚えられない。

家系図が書いてあるがそれを見ても覚えられないくらい名前が一緒。ネタバレされたくないなら逆に覚えない方がいいのかもしれないが。

- 人の命が軽い

やっと名前を覚えたと思ったらすぐ死んでしまう。しかもかなり呆気なく死んでしまうので死の印象すら薄い。

- やたら官能的な表現が多い

近親相姦とか未成年と思わしき少女との行為をする描写があるが今の時代にはありえない描写では。

 レビューを読むと100年の年月を一冊で書ききった点が評価されているらしいが、話の進むスピードが早すぎて一つ一つの話の内容が薄い。長編小説を文庫本一冊分に凝縮したらこうなると思う。100年分書くならこの4倍は書かないと薄い内容になってしまうのでは。ラストのカタストロフィが凄いというレビューもあるがそもそも小説自体がつまらないし登場人物に感情移入もできないので何のカタストロフィも感じなかった。
 この小説をつまらないと思った自分は文学的センスのないつまらない人間なのかもしれない。できれば面白く読みたかったのだがそう出来なかったのたがらしょうがない。