イラストは手描きか生成AIか

 プリキュア公式がXに投稿したイラストが"生成AIではないか"という声が一部のユーザーからあがり、それに対して公式が否定する事態になっている。

 この件についてX上で様々な意見が上がっている。Xでは長文は投稿しづらいのでここに私見を述べていく。

何でも手作りのほうが機械で作ったものより好まれるのでは

 プレゼントを貰うなら機械で作ったものより手作りの方が嬉しいという人の方が多いのではないだろうか。では手描きイラストと生成AIで生成したイラストの場合どうだろうか?統計を取ったわけではないのでわからないが、恐らく手描き派の方が多いのではないのだろうか。何故かといえばファンというのは作品のファンであると同時に作者のファンであり、作者がAIに置き換えられていたらいい気がしないからである。例えばある出版社が故人の作品を生成AIの学習データに使って”亡くなったあの人のAIマンガ”を出版したらどうだろうか?恐らくファンはいい気がしないだろう。今回のプリキュアの件が炎上したのも生成AIを忌避する声が多いからではないだろうか。

描き手は"手描き証明"をしなくてはいけないのか

 今回のプリキュア公式のように描き手が"これは生成AIではなく手描きです"と証明しなくてはいけないのだろうか?そうだとすれば私もこの文章が生成AIではなく私が書いたものであると証明しなくてはならないだろう。そんなことをいちいちするのは面倒だしそもそもそんなことする意味って?これは他人の文章の盗作ではなく自分の文章ですと証明する意義はあるだろう。しかし生成AIが生成した文章、画像には著作権がないのだからわざわざそんなことをする必要はないのではないだろうか。わざわざする必要があるとすれば"生成AIだと思われると商品価値が下がってしまう"場合だろう。

例え手描きでもAIっぽい絵だと炎上してしまう

今回のプリキュアの件のように例え手描きでもAIっぽいというだけで炎上してしまう。炎上を避けるにはAIっぽい絵を描かなければいいのだろうが、そもそも生成AIが登場する前から"AIっぽい絵柄"で描いている人たちはどうすればいいのだろうか?絵柄を変えるしかないのだろうか?とんだとばっちりである。

【書評】Sand Land 鳥山明

鳥山明の作品を読んだのは小学生の時のドラゴンボールが最後なので約20年ぶり。氏の訃報を知り読みたくなったので購入。

以下箇条書きでの感想

一巻でよくまとまった話
実際の中東情勢を思わせる世界観。考えさせられるストーリー
完璧な作画(特にメカや戦闘シーン

残念だと思った点

鳥山の描く女性キャラが見たかった(アニメではあるのかな?
あまりにもうまくまとまりすぎている(もっと詳しく描いて20巻くらいにしてほしかった

【書評】百年の孤独 ガブリエル ガルシア=マルケス

 ずっと読もうと思っていたが読まずにいた本。自分の勝手な予想としては一人の男の一生(100年)を書いた本だと思っていたが、実際は全然違った内容だった。そして最初に言っておくと全く楽しめず、読むのが苦痛だった。

以下おもしろくないと思った点

- 似たような名前が多すぎて覚えられない。

家系図が書いてあるがそれを見ても覚えられないくらい名前が一緒。ネタバレされたくないなら逆に覚えない方がいいのかもしれないが。

- 人の命が軽い

やっと名前を覚えたと思ったらすぐ死んでしまう。しかもかなり呆気なく死んでしまうので死の印象すら薄い。

- やたら官能的な表現が多い

近親相姦とか未成年と思わしき少女との行為をする描写があるが今の時代にはありえない描写では。

 レビューを読むと100年の年月を一冊で書ききった点が評価されているらしいが、話の進むスピードが早すぎて一つ一つの話の内容が薄い。長編小説を文庫本一冊分に凝縮したらこうなると思う。100年分書くならこの4倍は書かないと薄い内容になってしまうのでは。ラストのカタストロフィが凄いというレビューもあるがそもそも小説自体がつまらないし登場人物に感情移入もできないので何のカタストロフィも感じなかった。
 この小説をつまらないと思った自分は文学的センスのないつまらない人間なのかもしれない。できれば面白く読みたかったのだがそう出来なかったのたがらしょうがない。